ジャズのCDあれこれ- 2

 

 あいかわらず、花粉症の辛い季節が続きます。前回にひき続き、現代のジャズのCDです。

 

Ralph Peterson Quintet - V (1988) 

 これは、やっぱり曲がいいですね。現代的な、モード的な何か曲調だけれど、とても親しめるフレーズが何度もテーマに聞かれます。1988年、モードが打ち出されて随分と経つわけですから、モードでありながらモード的ではない、そんな雰囲気のアルバムは、新鮮だったんだろうな、と当時を想像してみます。特に最初の二曲が好きです。

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Yaron Herman - Piano Solo Variations (2009)

 これは、たった一曲を聴くために買いました。12曲目、Fragile ビート感と印象的な曲に惹かれて、いつも、こればかり聴いています。正直、それ以外はクラシック的だったり、フリーぽかったりと、ソロピアノ作品ということもあってか、まだ馴染めないのも多いですが、この一曲で、僕は心から満足です。

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Andrzej Cudzich Quartet - Able to Listen (1996)

 舌を噛みそうな名前ですが、メンバー凄いです。キコスキーと、 Gary Thomas 参加ということで、期待を込めて買ったのですが、やはり想像通り素晴らしく、力強いガッツある内容でした。アコースティックな、カルテット編成を基礎としながらも、ハードバップの枠に固まらない、自由なアドリブ展開や、フリーキーなサックスの音色など、良さを語れば尽きません。

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Jan Lundgren - Conclusion (1994)

 王道のハードバップなピアノ・トリオかな。と思っていましたが、2曲目の凝った曲調からは、やはり現代的な香りを強く感じます。他の作品では、リッチ・ペリー(ts)と共演して力強い作品を出してたりするので、こりゃ、めちゃくちゃ良いな、と改めて魅力にハマりつつあります。バラードも良い感じ。

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Nikolaj Bentzon Trio - Triskelos (1991)

 このピアノトリオも、現代ジャズ的なイカツイ演奏に期待して買ったアルバムなのですが、予想を上回ったのは2曲目の、エレピを使ったファンク曲。筋金入りのジャズ・ピアニストの演奏するファンク、ということもあって、結構複雑な曲調です。でもなぜか体を揺すってノッてしまう。とても気に入りました。

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