今回は溜まりに溜まったジャズのお話し。ジャズの話は年明けからしていないので、これから4ヶ月分をまくっていかなければ。
Chris Higginbottom - One
Seamus Blake 、Aaron Goldberg というサイドメンバーに惹かれたアルバム。リーダーはドラムで、変拍子やリズムチェンジみたいな凝った曲もあります。気になったのはバドの Un Poco Loco をどうアレンジするのだろうか?というところでしたが、聴いてみると壮大なスピリチュアル的なイントロから始まって驚きです。面白いアルバムです。
Seamus Blake & Chris Cheek - Bloomdaddies
Criss Cross のブレイクのリーダーアルバムを聴きます。これは最近買ったお気に入り盤で、フロント2管 ピアノレスにベースギターが入るという不思議な編成。
4曲目の Sing Sing Sing、これって世間では有名なジャズ曲なのに実際アルバムではあまり見ないですよね。そんなわけで、どんな演奏じゃろと興味で買ってみたら想像の斜め上をいった。サックスの音をエフェクター通してダブらせ、大編成で演奏しているような臨場感。リズムセクションも鬼のような勢いで煽る。ヤバすぎて笑っちゃいました。ぜひ聴いてください。
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Kasper Villaume - Hands
このブログで一度ピアノトリオ盤をとりあげたことがあります。あのピアノトリオもかなり力強い演奏でしたが、今回はフロントに Chris Potter のサックスを迎えて、爆発。
2曲目の Captain Kirkland では皆かなり熱の入ったアドリブをとってますが、このタイトルのカークランドは亡くなった Kenny Kirkland のことでしょうか。
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Antonio Farao - Thorn
Enjaから、同じく Chris Potter がフロントのアルバムを。ドラムには Jack DeJohnette。え、すごくないかこれは。
1曲目からリズムチェンジの激しい難曲、ポッターがすごいソロをとります。個人的には2曲目の Time Back がお気に入りで、全体にゆったりした流れがあるところへディジョネットのドラム刻みが入るので、緊張感が心地よい。この人はリズムをどう捉えているんだろう?そんな中で滑らかに続いていくピアノソロ....。
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Chris Wiesendanger - Urban Village
FSNTから。僕は彼の静かなピアノが好きで、他にもピアノトリオのライブを持っています。ここではサックスに僕の大好きな Mark Turner が参加、ということで即買い。なんだか今日はピアノトリオ+サックスがサイドで参加するアルバムが多いですね。
ライブ盤のほうは熱の入った激しい演奏もありましたが、これはどうだろう?と聴いてみると、まず落ち着いたバラード風な曲からスタート。ターナーのサックスが美しすぎる。
徐々に聴き進めていくと、ターナーのフラジオをうまく活かした不思議な進行の曲がゾクゾク。後半ではタイトなリズムの曲もあって、スリルある、かなり聴きごたえのあるソロが繰り広げられます。6曲目ではコルトレーンの After the Rain でしっとり。あぁ、ため息が出るほどに素晴らしい・・・。
以上、今ハマっているアルバムの紹介でした。他にも書きたいことはたくさんあるのだけれど、文字数が多くなってしまうので。
昨日ツイッターでジャズの話をしていたところフォロワーさんから「北欧の現代ジャズをまとめてほしい」と話があって、なんだか大変そうだけれど面白そうでもあるので、僕のわかる範囲でやってみようと思います。